2015年7月7日火曜日

いわいずみ手仕事市2015 を取材してきました

みなさん、こんにちは。

6月27日・28日の2日間、岩手県岩泉町のうれいら商店街界隈で
「いわいずみ手仕事市2015」 が開催されました。

 取材した27日は朝から雨が降り続く生憎の天気。
集客に不安がありましたが、時間を追うごとに訪れる人が増えていき雨とは思えないほど大盛況。
岩泉はもちろん、盛岡・宮古・久慈の他、仙台・青森から来ましたという方もおられました。


 まず最初に取材したのは当ブログでもおなじみのうれら織りの糸ばた工房さんです。
山ぶどう染めハンカチの販売の他、山ぶどう染体験も行い、大勢のお客さんで賑わってました。
山ぶどう染め、うれら織りの制作 「糸ばた工房」

 阿部工房さんは、岩手岩泉の広葉樹から家具をデザイン・製作している工房です。
サイドボード・タンス・チェストの大型家具も製作してますが、
手仕事市にはランプシェード、フォトフレーム・花器等を展示していました。

大型家具から小物まで幅広く手掛ける 「阿部工房」

 亜久亜工房 森水窯さんは、岩泉で地元の粘土を使って作陶している作家さんです。
日本各地をまわり、平成2年 岩泉に登り窯を築造、岩手産・岩泉産にこだわり
土の存在感を表現すべく陶器づくりをしています
地元の粘土を使って作陶されている 「亜久亜工房」
 宮古の、紙漉き屋 群青さんは、「途絶えた閉伊川紙を語り継ぎたい」という思いから紙漉きを始めました。
手元には昭和20年当時に漉かれた閉伊川紙が残ってるだけで、
当時の道具や技術を伝えるものはなく、試行錯誤を繰り返し閉伊川紙の再現に努めてるとのことでした。
閉伊川紙を語り継ぎたい・・・再現に努められる 「群青」

 Satta Pettaさんは宮古で羊毛フェルト・布小物・紙粘土人形等を製作する雑貨作家さんです。
愛らしい作品が多く手に取ったら手ばなせなくなりそうな作品ばかりです。
普段は雑貨屋さんに販売をお願いしてますが、イベントでは自ら販売しているそうです。


羊毛フェルト・布小物・紙粘土人形などを制作 「Satta Petta」

 その他、地元岩泉の作家さんや紫波・滝沢・花巻等の作家・事業者さん、
招待作家として愛知県の和ろうそく店主の磯部さん。
布作家で高知在住の、早川ユミさんも来訪し、雨とは思えないほど大人気でした。
その他、さまざまな作家の作品が展示されていました
 岩泉町には古民家や清水川の清流、ウレイラ山と、龍泉洞の他にも魅力が沢山
あると感じました。多くの見所がある自然豊かな岩泉町へ出かけてみてはいかがですか?

2015年7月3日金曜日

工房彩苑 永守勝子展 「藍染・草木染 創作展」

みなさま、こんにちは。

 平成27年6月26日(金)~28日(日)の3日間 藍・草木染 工房彩苑G(ギャラリー) 永守勝子さんが盛岡市の南昌荘にて展示会を開催されました。
古布リメイク作品や、藍染、タペストリー、ジャケット、ベスト、古布大島紬など、多彩な作品をご自身のレイアウトで展示されました。
中央の作品は「山田湾の桟橋」

 永守さんは岩手県沿岸部の山田町のご出身で山田湾をデザインした作品には特に強い思い入れがあるとのことです。

 永守さんの作品はご本人のスケッチから生まれるのですが、スケッチにかかる時間は桜の枝3本のデザインのもので1週間かかったそうです。時間がかかるので、書き上げる頃には花の形がだんだん変わったそうです。


白のタペストリーはこぶしの花のデザイン

 作品の題材は日常で気に留めた様々なもの。
最近では道端に生えていた花の束や、ドクダミの花など気になっていたものがあったそうです。他の方なら見落としてしまいそうな題材を、アンテナを張り巡らせて見つけられています。

 取材に伺った初日の午前中、ちょうど永守さんのお友達がお集まりでした。こうして集まる機会も少ないということで、作品の前にて写真をパチリ。

同郷のお友達と談笑する永守さん(中央)
藍色と白色のコントラストが鮮やかです
迫力がある雛壇の展示
のれん越しの庭園
薄地の暖簾を通して見る南昌荘の庭園は、なんとも言えない感動的な美しさになっていました。
この日は優しい風が時折ふいていて、暖簾がひらひらと揺れ、時の流れがゆっくり感じられました。

名園 南昌荘 の庭園

常連の皆様をはじめ、多くのお客様が来場した本展の期間は終了しましたが、11月1日には、ここ南昌荘で永守勝子監修「藍染・古布リメイクファッションショー」が開催される予定です。詳細は改めてご案内しますので、是非ご期待ください!


過去のブログ記事 : 永守勝子さんの新作